ユニバーサルデザインの10要件

UDの価値を高める要件のチェック項目と考え方
【b.UD製品の感性価値を高める機能】

・審美性(aesthetic)

●使い手にとって魅力あるデザインになっている。
 CHECK32:見た目が美しくチャーミング。
 CHECK33:感性に訴えるデザインである。
●周りの環境に合ったデザインになっている。
 CHECK34:周りと調和し、違和感を感じないデザインになっている。

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CHECK32:見た目が美しくチャーミング。

どんなに使い勝手の良いものでも、使い手にとって愛着が生まれないようでは、すぐに同じ機能の別なものへ取って替えられてしまうことでしょう。UD製品が使い手にとって愛着の生まれるデザインであることはとても重要なことです。また、ニーズの原点は「Only One」です。「Only One」を「For All」に展開していくのがUDだと考えます。こういった意味でもUD製品は、使い手だけではなく他の人にも美しくチャーミングに思えるデザインである必要があると思います。

CHECK33:感性に訴えるデザインである。

使い手の生まれ育った環境、文化、風習、伝統、国民性、家族、教育等によって形成された感性に訴えかけるデザインは、使い手にとって愛着がもて、魅力のあるものとなり、UD製品としての価値を向上させます。

CHECK34:周りと調和し、違和感を感じないデザインになっている。

奇抜で目立つ美しさは芸術作品としては受け入れられるでしょうが、UD製品としては疑問が残ります。UD製品の美しさの基本はやはり周りの環境や雰囲気に配慮され違和感の感じないデザインである必要があると思います。またこの配慮は、使用されるであろうあらゆる環境を想定する必要もあると思います。