ユニバーサルデザインの10要件

UDの基本要件(UDに必須な要件)のチェック項目と考え方

・使い勝手(usability)

●さまざまな使い方ができる。【原則2】
 CHECK16:使い方が選べる。
 CHECK17:利き手を選ばない。
 CHECK18:使い手の使いやすいペースにあわせることができる。
 CHECK19:環境が変わっても使える。
●無理な姿勢を取ることなく、少ない力でも楽に使用できる。【原則6】
 CHECK20:自然な姿勢で使える。
 CHECK21:余分な力を入れなくても使える。
 CHECK22:無駄な動作を繰り返さない。
 CHECK23:長く使っても疲れない。

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CHECK16:使い方が選べる。

使い手の自由な意志で使えるようになっていることが必要です。また、使い方が複数用意されていて使い方が選べるようになっていることも必要です。

CHECK17:利き手を選ばない。

右利きの人でも左利きの人でも使えるようになっている必要があります。また、利き手だけでなく利き目、利き耳、利き足等も考慮してそれらを問わず使えるように配慮されている必要もあります。

CHECK18:使い手の使いやすいペースにあわせることができる。

使い手の使用しやすい速度や能率で使えるように配慮されていることが必要です。特に高齢になると反応時間や動作が遅くなるために操作速度も低下します。その人のペースにあった速度で使えることは重要な要素です。また、急いでいるときにはミスを犯しやすくなりますが、急いでいても正確に使えるように配慮されることも必要です。

CHECK19:環境が変わっても使える。

UD製品は必要に応じて屋内でも屋外でも使えなくてはなりません。また、暑い場所や寒い場所、暗いところや騒々しいところでも使えるように工夫されている必要もあります。海外でも使えることが必要な場合もあります。

CHECK20:自然な姿勢で使える。

さまざまな使い手にとって、各々が自然な姿勢で使えるようになっている必要があります。

CHECK21:余分な力を入れなくても使える。

体に負担を感じずに慣れた力で思い通りに、ストレスを感じず快適に使えることが必要です。

CHECK22:無駄な動作を繰り返さない。

無意味な動作の繰り返しは使い手にとってストレスを与えることになります。さらに、注意が散漫になりやすく事故につながる可能性もあります。使う上で無意味な動作を繰り返さないように配慮されている必要があります。また、反復動作が必要な場合には最小限に抑えることも必要です。

CHECK23:長く使っても疲れない。

無理な姿勢の連続や同じ姿勢を長時間保つことは身体的負担を強いる場合が多いです。このような作業が必要な場合にはできる限り身体的負担にならないようにする工夫が必要です。また、身体的負担がかかる作業はできるだけ短時間で済むようにする必要があります。