ユニバーサルデザインの10要件
UDの基本要件(UDに必須な要件)のチェック項目と考え方
●誰にでも公平に利用できる【原則1】
CHECK5:誰にでも平等に使えるよう配慮されている。
CHECK6:差別感や不公平さを感じない。
CHECK7:プライバシーが守られ不安や引け目を感じない。
●使い方が簡単ですぐわかる【原則3】
CHECK8:複雑すぎず直感的に使うことができる。
CHECK9:操作手順がわかりやすい。
●必要な情報がすぐに理解できる【原則4】
CHECK10:情報の伝達手段が複数用意されている。
CHECK11:必要な情報がわかりやすく整理されている。
●使いやすい大きさや広さが確保されている。【原則7】
CHECK12:使いやすい広さや大きさになっている。
CHECK13:さまざまな体格の人が使える。
CHECK15:運びやすくしまいやすい。
基本的に誰でもが同じ方法で使えるようになっていることが望ましいですが、どうしても同じ方法で使えない場合には、それぞれが無理せず自然に使えるように使い方が選べるようになっている必要があります。
ハンディキャップのある人のためにつくられたバリアフリー製品は、往々にして機能だけでデザインも無骨で見栄えも悪いものが多いようです。ユニバーサル製品はハンディキャップのある人にも使えて見た目も同じである必要があります。また、使い方も違和感がないように配慮されている必要があります。
公共施設等でハンディキャップのある人のために用意されたスペースを特別に設けることは、施設のPRになるかもしれませんが使う人にとってうれしい配慮となっているでしょうか?廻りから特別な目で見られたり、不必要な視線を浴びたりすることによる不安や緊張をおこしかねません。周囲からの視線を気にせずに安心して使えることが必要です。
使い方が複雑で使い手に「こんな使い方で良いのだろうか?」という不安や、疑問、誤解を生じさせてはなりません。特に加齢による記憶しょう害が見られる高齢者は、操作が終了する前に何をしていたかがわからなくなってしまう可能性もあります。誰でもが直感的に使い方がわかるように工夫されていることが必要です。
操作手順がわかりやすいと言うことは、どのように操作すればよいのかという操作のために必要な情報(使い方)が重要度がわかるように良く整理され表示されている必要があります。また、表示されている用語や言い回しが専門用語ではなく誰にでも理解できるようになっている必要があります。
目や耳の不自由な人にも必要な情報が確実に伝わるように絵や文字、手触りなどいろいろな方法で必要な情報が伝わるようになっていることが必要です。
重要な情報は協調されるなどわかりやすくなっていることや、その情報の配置のされ方や色、形が工夫されわかりやすい情報となっていることが必要です。
何らかの操作が必要な場合にはその場所へ楽に近づけなくてはなりません。さらに、操作する場所も十分な広さや高さが確保され、どのような人たちにも無理せず自然な姿勢で使える必要があります。
子どもでも大人でもやせている人でも太っている人でも使えるようになっている必要があります。
どうしても一人で使用することができない場合には介助を受けることがあります。その場合には介助をする人もされる人も一緒に使えるように、あるいは、介助の人がそばにいても使えるように広さや大きさを確保さする必要があります。
使うためにしまってある場所から運んでくると言った場合には運びやすくなっている必要があります。また、しまう場合には収納しやすいことや保管しやすいことも必要になってきます。